うつ病と大学院生の日記

大学院在学中にうつ病を患った一人の人間。そんな凡人が書く日記。

05.うつか甘えか

靴下を履くのが嫌いだ。出掛けなきゃいけなくなるから。

晴れの日が嫌いだ。外に出なさいと言われている気になるから。

人との約束が嫌いだ。その日までちゃんとしてないといけない気になるから。

布団の中から這い出すのが怖い。動き出すのが恐ろしい。だけど、寝ていると「こんなとこで寝ている場合じゃないぞ」と囁く自分もいる。ご飯を食べているときでも「働かざるもの食うべからず」って誰かに言われている気がして気が滅入る。

 

前回の記事から一週間ほど経ったか。結局、進捗を報告するというより、メタな話をすることにした。ゼミが始まる前に、先生と二人で話したいという旨を伝え、自分の状況について相談した。相談が終わってから思ったことは「理解のある先生で良かった」ということだった。この人がうつの原因であることに変わりはしないけど、それでも親身になって話を聞いてくれたし、理解してくれようとする姿勢は、本当に助けられた気分になる。これからどう進んでいくは、やはり分からないままであるけど、何とか今年度で卒業したいという意志は固まった気がする。

それと、もう一度病院に行ってみることにした。薬で治るとも思っていないし、専門の先生の意見を仰いだところで根本的な解決にはならないことは重々承知の上で、「とりあえず話だけでも聞いてもらおう」という、軽い気持ちだ。藁にもすがる思いで病院に行くわけじゃない。少しでも気持ちが軽くなるなら儲けもん、みたいなスタンス。

 

表題を「うつか甘えか」としたのは、最近自分は単に甘えているだけなのかもしれないと思うからだ。ネットで検索してみても、やはりうつは甘えではないか?という意見が見受けられる。うつか、甘えか、の判断基準は「学校or職場に行きたいという意志があるか、ないか」という点にあるらしい。甘えからくる落ち込みは「行きたくない」という消極的な意志があって「行かない」という選択をする。うつからくる落ち込みは「行きたい」という積極的な意志があるにも関わらず「行けない」という結果に帰着する。

つまり、「行きたくないから行かない」のが甘えで「行きたいけど行けない」のがうつ、ということらしい。うーん。分かるような分からないような。自分の置かれている状況を少し冷静に考えてみると、どっちも当てはまるような。精神状態によってその時の気分は変わるから、一概にうつか甘えかの判断はできない気もする。学校に行きたくないときもあるし、行かなきゃって思うこともある。その結果、行けたこともあるし、行けなかったこともあるし、行かなかったこともある。

まぁどちらにしても、三日とか四日とか布団から出られない状況が二週間おきくらいに来ることに対して、元気なときに対策を打っておかないといけないことには変わりない。例えうつであろうが、甘えであろうが、設計が進められない状況というのは、非常にマズい。自分に鞭を打つとダメになることは分かっているから、上手いことやっていきたいと思う。食生活とか生活リズムとか、そういうところから、ちょっとずつ進んでいきたい。