うつ病と大学院生の日記

大学院在学中にうつ病を患った一人の人間。そんな凡人が書く日記。

21.絶望感

最近になってまた症状が悪くなってきた。原因は当然ながら制作のこと。うまくいかないときは誰しも不安だったり悲しみにくれると思うけど、僕の場合は酷いレベルにまで落ち込む。メンタルが弱い。薬を服用しているとはいえ、結局はその場しのぎでしかない。うーん、メンヘラと言われても仕方のない状態だ。誰かにすがりつきたいし、泣きつきたい。

 

朝起きることができなくなった。いや、起きてはいる。だけど、布団から出ることができない。8:00のアラームをとめ、さて起きるかと思うも、体がいうことをきかない。なにせ起きたら、また樹海の中を散策するような日常と立ち向かわなければならないから。闇。一面の暗闇。ゴールテープはきっとどこかにあるはずなのに、それが見えない。どこが前で後ろか。上か下かも分からない。永遠と続く暗闇を歩かされるような感覚は、うつ症状が酷いときにくる。まさに今がそれ。目を開けても、目を閉じているかのような真っ暗闇。

 

おおむね、昼過ぎになってやっと布団から這い出すわけだが、学校に行きたくもないし、かといって家にいたくもない。自分が行きたい場所も分からない。逃げたくない、投げ出したくないとは思うけど、体がそれに追いついてくれない。割と無理しながら学校にはいつも行っているけど、パソコンの前で泣きたくなる。あぁ、そういえば今日は家のベランダで泣いてしまったな。

 

いつか終わる、必ず卒業はできる。それは分かるけど、モチベーションが完全にゼロになってしまった。手が止まる。思考が止まる。あれもしないと、これもしないと、あぁあっちもどうにかしないとって、焦りばかりが募っていく。順調な同輩をみていると、どうしたって絶望感に襲われる。

 

心を落ち着ける術は色々知っているはずなのに、今日はそれが全く通用しなかった。憂鬱の中、今日も図面とにらめっこ。どうしたらいい。どうすれば解決できる。「なんとかなるさ」と思い込んでも、それを握りつぶすように、不安感がべっとりと背中にはりつく。動機、吐き気、倦怠感。体も心もSOSを発している。だけど、休んでいたら、間に合わない。デッドラインは着実に迫っている。どうする。どうする自分。

 

今にも泣きそうな気分だが、とにかくやることでしか解決はされないと思うので、今日も頑張る。休んだ方がいいのかな。それも分からない。正常な判断ができそうにない。一度全部シャットダウンして、休息をとった方がいいのか。いや、どうだろう。

 

なるほど、これが絶望ってやつか。希望の光は、一体どこにあるのだろうか。今日も今日とて、暗闇の中を這いずり回る。いつか訪れる終わりだけを信じて。