うつ病と大学院生の日記

大学院在学中にうつ病を患った一人の人間。そんな凡人が書く日記。

22.焦るからこそ

めっきり寒くなってきた。ヒートテックを引っ張り出し、風邪をひかないよう対策をうつ。ここで体調を崩しでもしたら、とうとう間に合わなくなる。冬はうつの人が増える季節らしい。皆それぞれに悩んでいて、冬の寒さや暗さがそれを増長させているのかな。太陽が出ている時間も少ないし。

 

最終提出まで、一ヶ月を切ろうとしているこの頃。精神的に荒れる時間が多くなった。それでも、前に進まないといけない。辛い。分厚い壁の前で、どうしたらいいか分からなくなって立ち尽くしている。誰も助けてはくれない。これは自分が選んだ道だから。

 

しかしながら、焦りや不安があるからこそ、なんとかなるもんだとも思った。締め切りに焦って、慌てふためくからこそ、どうにでもなる。結果がどうであれ、本当に、どうにかなる。焦燥も悲哀も感じないのであれば、それは歩みを止めた証拠だ。諦めたことになる。諦めないからこそ、焦るし、不安になるし、眠れない夜も続く。だけどそのネガティブな感情があるから、結果はついてくる。もしかしたら低い評価かもしれない。不合格を言い渡されるかもしれない。そうであっても、結末まで走りきったことは無駄じゃないし、誇っていいことだと思った。

 

なーんてなことを考えていたこの頃。自分の中にある焦りがあるということは、歩みを止めるつもりがないということ。そして必ずゴールテープを切ってみせるっていう意志があるということ。だから、結果も出てくるし、なんとかなるって確信できる。この苦しみも、悲しさも、虚しさも、全部自分だけのもの。誰にも渡せないから、自分の中で大切にしてあげたい。触ったら痛いものかもしれないけど、こいつがあるから、自分は何とかなる。絶対、卒業できる。

 

卒業間近の人たちには辛い時期になりましたね。コンビニの飾りがクリスマス一色に染まり、公園ではイルミネーションが輝いている。キラキラとした街とは裏腹に、真っ暗な気持ちを抱えながら、今日も学校のデスクに向かう。きっと、これが最後の試練なんだと思っている。これからの人生、もっと辛いことがあるかもしれないけど、学生としては最後の戦いだ。勿論、怖いし、苦しい。骨折した足のまま、大きな荷物を担いで登った先に、意地悪にも分厚い壁がそびえ立っていた、、、みたいな気分。ピンチはチャンスだなんて誰かが言っていた気がするけど、ピンチはピンチ。まぁでも、何とかなると信じている。焦っているから。今日も自分に、大丈夫、大丈夫、大丈夫、と唱えている。