うつ病と大学院生の日記

大学院在学中にうつ病を患った一人の人間。そんな凡人が書く日記。

17.何もしないということ

前回の更新から少し間があいてしまった。最近の精神状態は割と安定していると思う。徐々に肌寒い日が増えてきて、最終提出日までの時間の無さに焦りもするけど、どうにか手を動かすことはできている。


先週の診察時、初めて屯服(とんぷく)薬という、不安時に飲める特効薬を処方してもらった。夕方になると急に大きな不安に襲われることが多くその度に飲んでいるのだが、結構効き目が良い。頭の回転は多少鈍るものの、比較的冷静な判断ができるようになる。クリニックの先生曰く、16:00は虎の刻と呼ばれていて、頭のサイクルが乱れる時刻なんだそうだ。かつては神隠しが起きる時間として恐れられていたのだとか。


何もしない日、頑張らない勇気が大事だと思うようになったこの頃。勿論、良いものを作るには一寸の時も無駄にできないし、作業時間は多いにこしたことはない。しかし。しかし、だ。エンジンをかけっぱなしでは体はいつか壊れる。心も同様に、着実に擦り切れていく。心は目には見えないから、その黄色信号に気付くことが難しい。


だから、たまには緊張の糸を意識的に切ってみる。今日は頑張らない日と、自分の中で認める。何時に起きても良い、テレビをみても良い、コンビニ飯でも良い、ダラダラ寝ても良い、youtubeで漫才を見ても良い、漫画でもアニメでも、好きなものを手にとってしまって良い。これは決して無駄な時間なんかじゃない。積極的な空虚といえば格好がつくか?


体と心を意識的に休ませる時間は、とにかく必要。そう思う。とにかく床に伏せていた夏の頃から比べると、自分の休ませ方も成長したもんだと思った。