うつ病と大学院生の日記

大学院在学中にうつ病を患った一人の人間。そんな凡人が書く日記。

00.最初の日記

初めてブログというものを書く。

日々思ったことや、起こったことを書いていくための日記。

僕は大学院在学中、うつ病を患った。

専攻は建築意匠。簡単に言えば建物のデザインを考える分野。

あまりの多忙さと求められるハードルの高さに押し潰され、心がペシャンコになって、ある朝に動けなくなった。記憶があまりはっきりしていないけど、泣きながら先生に電話をしていたと思う。そこで、もう無理だという旨を伝え、散々悩んだ挙句、休学という形で休養する運びとなった。

それから一年が経ち、復学を決意。順調にいけば、今年度終了見込みだ。

しかし、相変わらず精神は安定しておらず、今に至るまで何度も「退学」「中退」というキーワードで検索エンジンを回した。実は、その癖は未だ抜けていない。

今まで、うつ病に関する様々な記事やブログを読み漁った。それらを読むたび、「お互いがんばろう」と心の中で囁いた。

完全に他人事かもしれないけれど、確かにそこで、小さな勇気にも似た感情を受け取ったのを、今でも覚えている。

自分も、同じように思い悩んでいる人と同じ目線で、何か掛けられる言葉があるかもしれない。そう思って、日記をつけてみることにした。

ただ「これ読んで元気出せよ」とかいう高尚なものではなく、「僕はこんな感じ。皆はどう?」みたいなスタンスなので、松岡修造ばりに燃えるような闘魂文章をかくつもりはない。

多分、自己満足に近い日記になるだろうな。まぁそれでも、80年くらいある人生の中で、今しか残せない言葉が一杯あるだろうから、あまり気負いせず、ゆったり更新できればと思う。